11年間ありがとうございました。

2021.12.06 

こんにちは Lulu.です。VOGUE Blogが12月16日でサービスを終了するというお知らせが編集部から届きました。拙い記事を読んで下さった皆さん、ありがとうございました。

心動かされたものを「撮って、書き、構成し伝える」という作業はいつの間にか私の生きがいになっていました。今までひとりで感動し楽しんできた小さな事を、VOGUEという晴れやかな舞台で形にさせてくれた編集部には感謝してもしきれません。

2011.11.06 災害に見舞われた日本を支援しようと、世界中のVOGUE編集長とデザイナーが東京に集結してくれた2011年のFNO。

2014.06.05 虎ノ門ヒルズで開催されたシャネル2014年メティエダールコレクション”パリーダラス” ショー

2015.07.10 花の美しさが強烈に残っているカルティエのイベント

2014.12.06 東京国立博物館で開催されたエルメス 特別エキシビジョン「レザー・フォーエバー」スペシャルナイト

発信する場があるということで、見たい、知りたい、行きたい、がより積極的になり、より深く感じようと感覚も研ぎ澄まされていくような気がしました。

2012.11.27 クラウスにも

2019.04.01 ドリスにも

2019.02.15 毛利さんにもお会いできた。

2018.04.01 パリのフレデリックにも会いに行き、

2013.06.12 アーティストKYOTAROさん手掛ける伊勢丹のウィンドウもお手伝いさせていただきました。

書くという作業は、責任と誇りも連れてきてくれました。あやふやな知識を調べていくうちにその先を知りたくなり、「また長くなるなー誰も読んでくれないなー」と思いながらも、その時感じた全部を記しておこうって。

2018.03.25 エルメス主催の馬術競技 Saut Hermès

11年間に書いた810記事を移行する作業をしながら思いました「理解は螺旋状」。好きなことは変わらないけど、何周もしながら深度と角度を変えて深まっていくんだなーと。

博物学的世界と馬、そして旅。

2018.11.28 インターメディアテク(東京大学総合研究博物館+日本郵便)

2018.03.28  老舗標本・剥製屋デロール(DEYROLLE)

2018.03.27 古生物・比較解剖学陳列館

2017.08.30 ベトナム伝統医学博物館

2014.08.14 虫めずる姫の立体昆虫図鑑〜Yumi Okita作昆虫オブジェ

そしていつも遠くへ行きたい。

2020.01.14 地球上に現れたスター・ウォーズの世界「Star Wars: Galaxy’s Edge」

懐かしさを伴った惹かれ方をする奇岩と巨石。

2020.01.07 奇岩のアラバマヒルズ / デスバレー へ 

2021. 04.13 奇岩の仏ヶ浦 / 青森

美しいものたちを見て、それらが私の中に取り込まれアウトプットされる時、やはり「纏う」ことに繋がる。感動させてくれたものを着たいと思う。

2013.09.20 歩く動植物図鑑になりたい③〜ヴァレンティノの ”驚異の部屋” へようこそ!

2020.05.12 「DRESSING A GALAXY」スター・ウォーズの衣装

今の状況で思い出すのが、30年前に犬ぞりで初の南極大陸横断を果たした6人の冒険家。よりよい世界を構築するため日本に集結して下さった彼らの言葉の重みは忘れられない。

2019.11.13 『THINK SOUTH FOR THE NEXT』シンポジウム〜南極大陸を横断した6人の冒険家と考える地球の未来

日本を代表する冒険家である舟津さんの言葉。「先祖のひとりが欠けても自分は存在しない。奇跡的な存在であるひとりひとりなのに、なぜ人間はひとつになれないのか」。最後にサラリと「隣人を愛する、ってことですね」と。

極限の体験をした方から発せられる共通項は愛。愛ってとことん自分を信頼し、見えない領域に入って初めて作用する。世界を貫く原理はきっとシンプル。

左から、ウィル・スティーガー(米国)、ヴィクター・ボヤルスキー(ロシア)、チン・ダホ(中国)、ジェフ・サマーズ(英国)、舟津圭三(日本)。

嬉しかったのは、ジョー・プライス氏とエツコ夫人にお会いできたこと。記事を読んで下さったエツコ夫人から「若冲をよく理解してくれていますね」と後日ランチに誘っていただいたこと。泣いた。

2016.04.26 「ひと月限りの、この世の楽園」若冲展〜若冲に酔う

好きを手放さない。どんなにクダラナイと思われるようなことでも、誰に認められなくても、夢中になれるならそれでいい。点として散らばっていたその時々に興味を引かれたものが、ある時グーっとひとつに纏まることがある。全く関係ない事柄がここで繋がるのか!と感心するぐらいの爽快感。

それぞれの得意、それぞれの夢中、それぞれの能力は誰ともカブらない。誰かの強みが私の弱みを補ってくれ、きっと世界は平和にまわる。子どもたちの「夢中」を削らないようにすること。多分それが大人が子どもたちに出来る最高のこと。

これからも小さな好きを見逃さず、書いていきたいと思います。

サイトは12月16日 10:00amに閉鎖されますので、アーカイブと今後の記事はこちらで読んでいただければ幸いです。関わって下さった皆さん、11年間本当にありがとうございました。

Lulu.

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