パリで博物学的世界に浸る!進化大陳列館と古生物・比較解剖学陳列館 / パリの驚異の部屋①〜パリ旅行記⑵

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2018.03.27

こんにちはLulu.です。大好きな博物学的世界に浸るため〜パリに来たら必ず訪れるところ、左岸の植物園(Jardin des Plantes)内にある進化大陳列館(Grande Galerie de l’Evolution)と古生物・比較解剖学陳列館( La Galerie de Paléontologie et d’Anatomie comparée)。

進化大陳列館は、ジュール・アンドレによって1898年に建設された動物学コレクションギャラリーが前身。第二次世界大戦時に損傷を受け一時閉鎖されていましたが、1994年の改装を経て〜ポール・シュメトフらにより、進化の過程と生命の多様性をダイナミックに体感できる現在の姿になりました。

圧巻!なのが吹き抜けの空間に行進している動物たち。様々な姿態で、生き生きとした表情で力強く語りかけてきます。

多くの中から強く訴えかけてきたのが、すっと伸びた角が立派な彼。物凄い強い何かを感じました。

0階では大海原を雄大に泳ぐ姿が目にうかぶ巨大なクジラなど海の生物たちが展示され

2階は身近な動物や絶滅危惧種など、3階は昆虫や甲殻類などがびっしりと展示されています。とにかくディスプレイに愛が感じられ素晴らしく美しい。

青や赤に変化する照明も幻想的。

ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』に登場し、有名になった絶滅種ドードー。もの哀しさを感じる…

フランスのある一定地域にしか生息していないという珍しいロバ。チューバッカな毛並みが愛らしい。

次は古生物・比較解剖学陳列館(Galerie de Paléontologie et d’Anatomie comparée)。ありとあらゆる脊椎動物の骨が圧倒的迫力で迫り来る博物館。

この数。もうどこから見始めたらいいのか〜グッと力を入れておかないと表面だけ見て何か大切なものをキャッチ出来ないような気がして〜ここに来るといつも何とも言えない緊張感を感じます。

骨なんです。骨だけなんです。でも感じるんです。気迫というのか、肉が付いていた時の動きとかその残像のようなものを。

シンプルなガラスケースに納められた骨たち。自然光と相まって美しかったのが蛇骨。

博物学者、植物学者そして数学者であるビュフォンがパリ植物園の園長を務めた1739年から、庭園は博物学の宝庫となった。当時の建物、クラシックなキャビネット、黄ばんだカリグラフィーの説明書き〜当時の空気をそのまま閉じ込めた空間に静かに佇む骨たちが語るのは蓄積された知。

採光が麗しい。

上の階は過去に生きた生物、古生物たち。ラスコー洞窟の壁画レプリカを背景にマンモスが圧倒的存在感を放ちます。

まさに驚異の部屋(Cabinet of curiosities)、Wunderkammer(ヴンダーカマー)!好奇心を突き詰めていくと博物館になるのか〜何度訪れても新しい何かを教えてくれるパリの大好きな美しい場所です。

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