2022.03.14
こんにちは。大好きなニットデザイナーMotohiro Tanjiの作品を観に、「tagboat art fair 2022」に行ってきました。
丹治 基浩:慶應義塾大学卒業。大学で3Dコンピューターグラフィックス、3次元CADを専攻し、3次元CAD技術を用いたアルゴリズムによるファッションデザインの研究を行う。イギリスのノッティンガムトレント大学MAニットウェアデザイン科を首席で卒業。その後、様々なメゾンにニットテキスタイルを提供するAcorn Conceptual Textilesに勤務。2012年に帰国し、2013春夏シーズンより自身のブランド「Motohiro Tanji」をスタート。2013年Tokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門に選出。2018年には、パリのアート展 Salon des Beaux-Art のSculpture部門でブロンズ賞を受賞。
今回展示されていたのはウォールアート。
「纏うニット」から「空間を装うニット」へ大きな広がりを魅せてくれた転機のシーズンでした。(記事「アナログとデジタルが溶け込んだニット〜Motohiro Tanji Fall 2018」)
通常は1レイヤーで編まれるニットを何層にも重ね、立体的編み地を開発した丹治さん。ひとつのアイテムに幾つもの技術が詰め込まれ、飛び出し、派生し、蠢く様は見事です。
一本の糸が様々な表情を生む、という可能性を閉じ込めた作品。
嬉しかったのが動物たち!2018年の動物ニットを見て「これ飾りたいねー」と思ってたら、
丹治さんの技術のアーカイブが、動物たちに不思議な生命を吹き込んでいました。
サイはどの部分がお好き??って聞いたら
グルグルシナモンロールのような、フジツボのようなところですって。
話しているうちに私の中にブワーっとイメージが湧いてきて。細胞、骨、化石、文明、建築、超古代文明、神代文字…云々。こんなコート作って!こんなオブジェ作って!とお願いしてきた。
諸星大二郎の『生物都市』を読み返そう。「(記事「ニットと機械が溶けあった!〜Motohiro Tanji Fall 2019」)
で、「一緒に形にしていきましょー!わーコラボレーションね!」とワクワクしながら会場を後にしました。
いつも車で走る道を見下ろすと新鮮だし(飛行機マークを見るとそっちに吸い寄せられるー湾岸線無限ループ)、
東京タワーとビル上のクレーンがなーんか良かったし、
品川駅で出会った怪獣もカワイくってひとりニヤニヤした。なんだか世界が輝きを増したような気がする。
展示されていた作品はこちらから購入できます。また、色違いなどオーダーのリクエストにも応えてくれるそうなので、興味のある方は是非。
Motohiro Tanji 公式サイト