2022.01.09
こんにちは。大阪に行ったら太陽の塔は絶対。言わずと知れた岡本太郎の作品。
丹下健三氏が設計した「大屋根」を突き破って立つ太陽の塔。
基本構想のアウトラインは、テーマ館を三つの独立したスペースの複合体として構成した。つまり地上―現在、地下―過去、空中―未来の三つの空間がそれぞれ独立しながら相互に有機的に響き合い、全体として一つの壮大な宇宙観を表現する―それは東洋の宇宙観である〈まんだら〉にも通じるもので、この哲学的、芸術的な独特の空間構成は、「太陽の塔」とともに、万国博の象徴となるものであった。
太陽の塔は4つの顔を持っています。背面の「黒い太陽」は過去を、
そして第4の顔は「地底の太陽」。万博閉幕後に行方不明になり、2018年地下に復元されました。
1975年、太陽の塔の永久保存が決定。その後、内部は半世紀にわたって扉を閉ざしていましたが、2018年に再生を果たし常設の展示施設に生まれ変わりました。
単細胞生物からクロマニヨン人まで。観客は、最上階まで続く階段(当時はエスカレーター)を登りながら、真っ赤な胎内襞に抱かれながらこの”生命のものがたり”を堪能していきます。
「生命の樹」は太陽の塔の”血流”であり、内壁の襞は”脳の襞”だ
生命の樹 Tree of Life といえば、私の中ではディズニーワールドのアニマル キングダムにある巨大な樹。この樹に会いたくてフロリダに行ったのよね。
ディズニーのは大いなる生命賛歌。太陽の塔の「生命の樹」は、単なる年表のような生物進化模型ではなく「生命のエネルギー」。過去ー現在ー未来は同時に存在し、今この瞬間を生きるということ、神道用語の「中今」という概念を思い出させます。
そしてこの本を読み返して衝撃的だったのは、古代エジプトの錬金術とリンクする箇所があったこと。錬金術って鉛を金に変えることではなく、意識を拡大することだと捉えています。私たちが忘れてしまった根底に流れる本質のようなもの、生命の根源のようなものを強く思い出させてくれる一冊。
2018年の映画『太陽の塔』。
縄文ーアイヌーチベットのルートが視えてくる。ああ、やっぱり惹かれるものって理由があるのね、顕在意識でハッキリと認識してなくても。(記事 道東。最果ての地へ③〜アイヌコタン、藤戸竹喜の「熊の家」)
異次元に吸い込まれそうな両腕の内部。ポータル感が凄かった。
気付いたら海洋堂買ってた。
家に着いたら「コップのフチの太陽の塔」と「犬の植木鉢」が早速見に来たので、
青山に生息している犬にまた会いに行こう。
ヨチヨチ歩きの頃も、その後も何度か見に来ている太陽の塔。でも、今ほどそのエネルギーを感じたことはなかったし、この塔に込められているものの偉大さで身体中が満たされることはなかった。
塔全体が宇宙の理(ことわり)=曼荼羅
太陽の塔に満たされて、飛行機を見てから帰る。
記事を読んで下さった大阪の方から、「いつも普通に見ているものを素通りしてしまってました。今後は全てのことに興味を持とうと思います」という趣旨の、素直で素敵なメッセージを頂きました。書いてて良かったと思う瞬間。原動力になります、ありがとう!
見慣れた自分の足元は気付きにくいものですよね。あー!47都道府県、全て行って自分なりに書いてみようかな。今年は伊能忠敬を目指そう。
また来るねー大阪。沢山の嬉しいをありがとう。