2022.02.18
こんにちは。アーティストのKYOTAROさんから個展のレセプションへお誘いいただき突撃してきました。
会場は、Maison MIHARA YASUHIRO手がけるスニーカーショップ「MY Foot Products」に併設される「#東京無責任画廊」。
90年代恵比寿にあったP-house。当時その1階のカフェでバイトをしていたKYOTAROさんは三原 康裕氏と親交を深めます。漫画家を目指していたKYOTAROさんの絵を見て三原さんは「絵一枚で語れるな」と思い、「漫画家じゃなくて画家になれ」と。そして描いたのが「VILOVILO」。
KYOTAROさんは昨年、2000年にP-houseで展示された「VILOVILO」を21年ぶりに福岡で復活させました。KYOTAROさんの内側から滲み出てきたキャラクターたち、とてもエモーショナル。
私がKYOTAROさんに初めてお会いしたのは、インタビューを受けた2013年(インタビュー記事「美意識を形作るもの」、「アーティストKYOTAROさんと初めてのインタビュー」)。そして伊勢丹のウィンドウもお手伝いさせていただきました。(記事「神々の世界へ②~伊勢丹新宿店のウィンドウをアーティストKYOTAROがジャック」)
今回の東京巡回展、久しぶりのKYOTAROさんの作品、何かのスイッチがONになるような気がして楽しみにしていました。
自分では気付かない、蓋をしてブロックしている感情を解放し、認め、抱きしめてあげる作業って大切。
「20年前の作品を三原さんは今でもご自宅に飾って下さっている。それが私の安心感なんです。いてくれるから頑張れる。」とKYOTAROさん。
自分が知らないところで支えてくれている存在。自分の人生を輝かせてくれる存在。たくさんの存在に見守られて自分がここにいるということに感謝したい。そんな気持ちにさせられました。
作品にはキャプションがついていません。何を描いたのか、どういう想いで描いたのかという説明はありません。だから「感じる」に集中できる。
荒涼とした果てしない彼方へ向かっていくこのコが気になった。KYOTAROさんは前を向いてる、って言うんだけど〜私には後ろ向きにしか見えなかった。
ああ、このコも荒涼とした大地に立っている。地球じゃないね、どこの惑星なんだろう。首のところが捻れてる。人工生命なのかなーこのコの中に人間的な感情が芽生えてきてるように感じた。小さく光り輝く生命エネルギー。
目が合った『MASAR』が忘れられない。どこかで会ったよね?
どの瞬間もその時の「最善の自分」を生きているのよね、きっと。表面的には辛かったり、悲しかったり、痛かったりしても。
適当って適材適所だし、どうでもいいってどんな状況でも状態でも良い=All OKなのよね。自分の感覚を信頼した無条件って最高。
“VILOVILO”
無意識の奥に潜んでいる線や面があって
キャラクターが存在している
それらが笑い遊んでいる姿
物質世界には存在できないような質感と空間、
雰囲気があり、存在している
自由に表現すること、大切な気がする
自分のしっくりくる世界を表現すること、大切な気がする
意味は描いてからからわかる
今思うことが絵になっている
現実の世界に何だか疲れてしまったり、
楽しくなくなったり、
悲しくなる時がある
楽しい世界を探したらこんな風になった
面白がりたい
それをみて面白がってくれる人がいたら嬉しい
描きはじめたら新しいものを描こうとする
飾ったらヘンテコな空間になるなあとか
ただ楽しいので描いている
もっと描きたい
素晴らしい面白おかしい世界
みんなが平和な世界
VILOVILO は何にもない何でもある世界 ただそれだけです
KYOTARO “VILOVILO” at #無責任画廊
実際に会うって大切。ちゃんと見て、聞いて、触って、画面越しでは伝わらないその人のエネルギーを感じること。
外側の誰かが言ったこと、情報に振り回されない。自分がどう感じるのかどう思うのかを無視しない。人の数だけ、その人だけの真実があるし、その人だけにしか解らないリアルがあると思うから。
自分という人間をとことん信頼することを改めて考えさせられた展示でした。
<EXHIBITION INFORMATION>
“VILOVILO” / 青木京太郎
DAY : 2月19日(土)〜3月18日(金)
TIME : 12:00〜20:00 ※18日(金)は18:00まで
CLOSE : 水曜日/木曜日
<SHOP INFORMATION>
MY Foot Products
ADDRESS:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-14-10 ASM岩松ビル 1F
TIME:12:00〜20:00
TEL:03-6712-5617