火の国へ / 熊本・長崎 ① 8/47

2022.02.02

こんにちは。ビューっと熊本に飛んできました。ちょっと早く羽田に着いたので、第2ターミナルへ。

UFOに挨拶して、

美しい夕陽と鶴丸を愛でて、阿蘇熊本空港へ出発。

タンカーが行き交う東京湾、黒々とした山々、繊細な鎖のような海岸線。なんて美しい日本の国土。ここのところ毎日クチュールを見てたので、ビジュー刺繍に見えてくる。

ん?海に突き出たオレンジは関空ね。近くの海洋センターは勿論見えなかったけど、飛行機だとあっという間だね。(記事「海洋センターの要塞に会いに / 大阪① 7/47」)

翌朝は、雲仙へ。メルセデス製のエンジンを搭載しているという高速フェリーで30分。

船跡って好き。

赤い嘴と脚がキレイなジョナサン、おはよう。

おーモクモクしてる。桜島デジャヴ。(記事「ショーン・コネリーのジェームズ・ボンドと桜島 / 鹿児島① 1/47」)

雲仙は、昭和9年に瀬戸内海や霧島とともに日本で最初に指定された国立公園。昭和31年に、天草地域が加わり「雲仙天草国立公園」となりました。

1990年11月に始まり、5年間続いた火山活動によって形成された平成新山。大地の躍動が感じられます。

冬の雲仙で見たかったのが霧氷。零下数度の風によって吹きつけられた霧や雲が木の枝に凍り付いたもので、雲仙では「花ぼうろう」と呼ばれているそうです。

雲仙ロープーウエイ

残念、行った日には霧氷が観測できず。雲仙ロープーウエイで妙見岳山頂に登ります。

開業以来手動式を採用している雲仙ロープーウエイ。すべての操作を運転士が行なう手動運転は、運転中機械設備や運転状況に異常が生じた場合でも迅速に対応でき、 落雷などによる制御盤の故障も少なく、保守作業が安易なんだそう。頼もしい。

なんて細かな枝ぶり!なんて美しい色合い!

到着。手書きな感じがカワイイ。

苔も

グルグル巻き付いた蔓も静かな生命力に溢れ、黙って存在しているだけで、言葉にする前の大切な「何か」を伝えてくれる。

少し歩いて妙見神社にお参り。

枝と枝が縦横無尽に重なって空間を切り裂き、

色の重なりが幻想的。ここでは人はその美しさをそっと見せてもらうだけ。

スモーキーなフワフワと緑、そしてゴンドラの赤の対比が美しかった!
下山したら晴れてきた。青が加わるとまた違う美しさ。動いてるねー諸行無常。

雲仙地獄へ。エネルギー源は、橘湾の海底のマグマ溜り。雲仙の温泉の泉質は硫酸酸性の硫黄泉で、強い酸性を示し温泉の最高温度は98℃。主成分は鉄イオン、アルミニウムイオン、硫酸イオン。

遠くに見える十字架は、江戸時代に起こったキリシタン弾圧で殉教した人々の鎮魂の碑。

あっ、ヤマガラ?ちゃん、こんにちは。赤茶色 x 玉虫色に光る青の羽が綺麗でした。

風情ある「雲仙小地獄温泉館」

異様な外観に思わず車を止めた「雲仙みかどホテル」。

平成3年の雲仙普賢岳の噴火時にもビクともしなかったという樹齢800年を誇る椎木の巨木。土石流災害を防ぐ防災ダム工事に伴い惜しまれながら伐採されたといいます。この巨木を何とか残したいとホテルのオーナーが譲り受け完成したという門。

土石流災害が何故起こったのか、と考えさせられます。というか考える前に、痛みが伝わってきた。

フェリーで熊本に戻って、干潟景勝の地へ。

キレイがずっとついてきてくれた。

御輿来海岸(おこしきかいがん)。干満の差が激しい有明海は、潮が引いた海岸の砂地に風と波による美しい砂の曲線が現れます。


宇土市が干潟と日の入り時間を丁寧にアップしてくれています。が、私が行った時間は満潮。まあなんだかいつも気のむくまま。夕陽が綺麗だったワー

近くの長部田海床路(ながべたかいしょうろ)へ。海床路とは、引き潮の時だけ現れる道のこと。

長部田海床路は、海苔養殖や採貝を営む漁業者のための道。

潮が満ちると道は海に沈んでしまい、電信柱だけが残るという幻想的な光景が広がります。

続く

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