ロエベ x スタジオジブリ『千と千尋の神隠し』

2022.01.07

こんにちは。ロエベとスタジオジブリのコラボレーション第2弾は『千と千尋の神隠し』。ジブリの中でも強く惹かれる作品なので、どんなクリエイションをみせてくれるのか楽しみにしていました。

早速、ディスプレイが湯屋への赤い欄干に変わったCasa Loewe Tokyoへ。

カオナシのリングチャーム、カワイイ。

カサカサと音が聞こえてきそうな紙の人型も。

2階に上がると

青蛙のアマソナが迎えてくれました。のっぺりとしたプリントではなく、レザーマーケトリーで青蛙が施されています。

あー海原電鉄!一緒に銭婆の所に行きたい。

オオトリサマやススワタリ、坊ネズミたちが乗車していました。
釜爺がくれた回数券、ちょうど人数分の切符があってよかったね。
フーディやTシャツには部分的に刺繍が施され、立体感ある仕上がりになっていました。

艶かしいカオナシは、LOEWEのロゴと顔部分が刺繍。

タグもLOEWEとジブリのダブル。

メンズのパッチワークジャケットの後ろの裾には

青蛙の刺繍。

ひょろりとしたカオナシの身長が生かされていたハンモック。

コラボレーションがキチンと「かけ算」されてたのが、ぼろ パズルバッグ。コラボレーションって足し算じゃなくかけ算。

ロエベのアナグラムと日本の製絣(かすり)生地 x 青蛙とススワタリの刺繍 x ジョナサン・アンダーソンが大切にするクラフト感溢れる手編みのカーフハンドル。

青蛙の腕がビヨーンと伸びたフォルムが可愛かったフラメンコクラッチ。色合いの美しさとバッグの形、カエルのポーズがビシッと合ってた。

銭婆がカオナシたちに手伝ってもらって編んだお守りの髪留めは、

もとの世界に戻った千尋の髪に光っていました。

視えない者の存在と世界の在りようを教えてくれる。皮相(物事の表面)しか見えない肉眼で捉えられる世界は、存在するもののほんの一部。

肉体から離れても存在する魂が私たちの本質ならば、物理的に距離のある人とも、彼らの世界ともエネルギーの交流ができるんだろうな。きっと視ようと、感じようとしないだけ。

ハクが「ニギハヤミコハクヌシ」という本当の名前を思い出した瞬間、鱗が花吹雪のように舞い、白龍であったハクは元の姿に戻ります。
封印されていたニギハヤヒ(邇芸速日命 にぎはやひのみこと)を彷彿とさせます。深いメッセージが埋め込まれていますね。

魂を歌ってる。

「いつも何度でも」木村弓

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心踊る 夢を見たい

かなしみは 数えきれないけれど
その向こうできっと あなたに会える
繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱ける

さよならのときの 静かな胸
ゼロになるからだが 耳をすませる

生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も街も みんなおなじ

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう

かなしみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっとうたおう

閉じていく思い出の そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される

はじまりのあさの 静かな窓
ゼロになるからだ 充たされてゆけ

海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしのなかに 見つけられたから

ボーダレスの時代、よって立つ場所を持たない人間は、最も軽んぜられるだろう。場所は過去であり、歴史である。歴史を持たない人間、過去を忘れた民族はまたかげろうのように消えるか、ニワトリになって喰らわれるまで玉子を産みつづけるしかなくなるのだと思う。観客の10才の女の子達が、本当の自分の願いに出会う作品に、この映画をしたいと思う。ー宮崎 駿

この機会に『千と千尋の神隠し』の世界をLOEWEで体感してみて下さい。

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