アスティエ・ド・ヴィラットが初のアート本を出版 新しいお香「AWAJI(淡路)」も!

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2017.11.02 

こんにちは、Lulu.です。味のある白い陶器で有名な、ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットとイヴァン・ペリコリ率いる「アスティエ・ド・ヴィラット」。彼らの初のアート本「DRAWINGS」の出版&新作発表会のプレスプレビューにお邪魔してきました。

1996 年の創業以来、パリ唯一の陶器工房では、18 世紀パリの手工芸を継承すると同時に、エスタンパージュと呼ばれる技法を現代のテイストで蘇らせ、伝統とモダニズムを融合させています。また、パリ郊外の印刷所では、フランス最後の(そして世界に残る極めて希少な)活版工房として、 鉛版による本の印刷を続けています。

ボザール国立美術学校出身で、自らも対看写生を好んで描く二人のクリエイターが今回出会ったのが、歌手であり女優のルー・ドワイヨン(LOU DOILLON)が描くひたむきな絵。視界に入るすべてを綿密に観察し、長年に渡る孤独で堅実な成果を花開かせたルーのドローイング。

「外科医のごとく正確な手さばきで一本の線を引き、可視世界を、相反するエネルギーである「有」と「無」に一刀両断する。」

手が最も困難な画題だと本で知ったことをきっかけに、ルー・ドワイヨンは根気よく手を描き始める。その成果は、アスティエ・ド・ヴィラットの白い陶器のモチーフとして描いた表情豊かな17本の手が実証しています。二つとして同じものがないカップ。

「DRAWINGS」の装丁は、アーティストのスケッチブックと同じフォーマットに統一され、濃紺の表紙には手の絵が金で箔押しされています。

「アスティエ・ド・ヴィラット」といえば香りも。「香の世界一周」をテーマにしたパフュームキャンドルの壮大なコレクション。(VOGUE blog「アスティエ・ド・ヴィラットと節子・クロソフスカ・ド・ローラ展」)

新作は「MARSEILLE(マルセイユ)」。街の喧騒を抜け辿り着いた丘の上。そこには静けさとともにローズマリーやラベンダーの香りを乗せた爽やかな風が漂う〜そんな風景が広がるキャンドル。

チベットに惹かれている私は〜拉薩(ラサ)!仏教徒であるアスティエのお二人(イヴァンはチベット語を学んだそう!)がイメージする拉薩の空気。吸い込まれるような蒼い空にはためくタルチョにマニ車、五体投地の巡礼者。

ゆっくりとポタラ宮への斜面を登る。巡礼者が炊くジュニパー・ベリーの白煙が、高地から芳しい香りと共に紺碧の空へと立ち上る。

キャンドルだけでなく、アスティエはお香も作っいます。欧州の文化にないお香をなぜ?と思っていたら、いいタイミングでイヴァンにお話を伺うことが出来ました。70年代のヒッピー=インドのお香、これがフランスでの「お香」のイメージだそう。このカジュアル過ぎるイメージを払拭したい、もっと洗練された「お香」を作ってみたい、というのがクリエイションの始まりだという。

今回新たな香りとして仲間入りしたのが、淡路島の香司(こうし)により日本で手作りされた「AWAJI(淡路)」。淡路島は日本の線香の文化発祥の地として知られ、伝説によれば〜

ある日、 浜に打ち上げられた沈香木の幹を島人たちが燃やしたところ、うっとりするような香りがあ まりにも素晴らしかったので、天皇へ献上することを決め、後に記念碑を建てたという。

この伝説をイメージして作られた「AWAJI(淡路)」は、火を付けるとまさに島人たちが燃やした香木を彷彿とさせる香りが立ち上る。

パッケージの神社は日本で唯一 香木(沈香木)をご神体としている淡路島の神社「枯木神社」。淡路島は、日本書紀に香木伝来伝承地として登場しています。

「推古三年夏四月、沈水、漂着於淡路嶋、其大一圍。嶋人、不知沈水、以交薪焼於竈。其烟氣遠薫、則異以献之。」

「聖徳太子伝歴」ではこの故事にふれ、「聖徳太子がその献上された木をすぐに沈香木と見分け、この一部で仏像を彫り、残りを法隆寺に納めたとあるそう。あ〜古代に引っ張られる。

今私の手元にあるのは、「VILLA MEDICIS(ヴィラ・メディチ)」と「OULAN BATOR(ウランバートル)」。「AWAJI(淡路)」も追加決定〜

また、お二人が選んだクリスマスオーナメントも登場!

長々と悩み〜連れて帰ったのがギザギザ歯が愛らしいクジラ。

家に帰ってから「やっぱりネフェルティティ(エジプト新王国時代の第18 王朝のファラオだったアメンホテプ4世の正妃。だよね??)と醤油は買っておかねば!」と思った…

ということで、H.P.DECOで「アスティエ・ド・ヴィラット」の世界を堪能してみて下さい。

『DRAWINGS』出版記念パーティ

日時:2017年11月3日(金)18:00〜21:00

場所:H.P.DECO 東京都渋谷区神宮前5-2-11

お問い合わせ:Tel 03-3406-0313

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