2013.06.05
こんにちは。
６月12日(水)〜7月16日(火)まで、伊勢丹新宿店のウィンドウをドローイング・アーティストKYOTAROが飾ります。
2013 Autum & Winter シーズンイン・キャンペーン
秋冬の商品を感度高くとり揃えてご紹介する、シーズンイン・キャンペーン。今年は自由で軽やかな発想から生まれる「時空を超えたファンタジックな世界観にいざなう、突き抜けるような快感」がテーマ。
背景となるウィンドー・ディスプレイでは、鉛筆一本で内面の世界を描き出すアーティスト、KYOTARO氏による空想上の生きもの”幻獣”のドローイングを空間に構成しました。
2004年から神様のシリーズの絵を描きはじめたKYOTARO氏。
”このシリーズを描きはじめて、「絵に命が宿る」とはこういうことなんだとあらためて思った”
2012年に出版された「天界トリップ」。
KYOTARO氏に初めてお会いしたのはカンバセーションズのインタビュー。
（記事「初めてのインタビュー」）
「見ようと、感じようとしている世界が同じなのかも」 と会ったその日に確信。そして、嬉しいことに「一緒にやりましょう！」と誘って頂き、今回のウィンドウのお手伝いをさせて頂くことになりました。 
私の役割はストーリー、イメージ作り。
命宿るKYOTARO氏の絵を、物語を感じてもらえるようどのように組み立てていくか…
「天界トリップ」がウィンドウに、という話を聞いて頭に浮かんだのはこんなメッセージ。キーワードは幻獣。
その時々の「想い」によって見える世界が違ってくる。
好きな人と歩くと景色に色がつく。楽しい仲間といるとあっという間に時が過ぎる。
”嬉しい”、”楽しい”、そして”ありがとう”というエネルギーはきっと絶大なパワーを持っている。 幻獣はそんな個々の想いによって見えたり見えなかったり。
たくさんの素敵を伊勢丹新宿店で体感して欲しいと思います。その高揚感はきっと幻獣たちを「見る」助けをしてくれるはず。ウィンドウからペガサス、龍、人魚、麒麟たちが…神々の世界がドロリと流れ出してきます。
見るものの感覚に訴えかけるほど、緻密な筆致で徹底的に描かれたKYOTARO氏の平面作品をウィンドーという大空間に、ガラス面や内部空間いっぱいに配しました。ドローイングの明暗は、光と影に置き換わり、作品の世界観は、空間全体から醸し出されるイリュージョンとなりました。
何もかも初めての私。
友人に協力してもらい、時間によって、歩く方向によって、通りを挟んだ向かい側から…店内ではエスカレーターを降りてくるお客さんの視線を何時間か観察しました。
いかに足を止めてもらえるか、興味を持ってもらえるか、店内に足を運んでもらえるか。
緻密なKYOTARO氏の絵。明治通りを挟んだ反対側の通りを歩いている人たちには何が描かれているのかきっと分かりづらい。
そうだ！５連のウィンドウ全てを使って一匹の龍のうねりを出そう。
距離を置いた時に初めて認知できる程の大きな龍を。（この写真からは分かりにくいですが…）
正面玄関を入ったメインストリート。丸みをおびた天井が何だか神聖に見えました。参道に見立て…4つの柱に神々を配置しました。（神様は〜柱と数えますよね！）
普通の主婦である私がプロ集団に混じり、こんな大きなプロジェクトに参加させて頂いたことに自分自身驚いています。
クラウス・ハーパニエミの、プシェメクのウィンドウ記事でお世話になったデザイン事務所pranksの方々、伊勢丹宣伝部の方、友人、そしてKYOTARO氏。たくさんの方々に支えられ、素晴らしい時間を共有させて頂いたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
（記事「夢を届ける人たち」「ファッションとイラストのハイブリッド」）
バブル期にも関わらず希望の企業に就職出来ず悶々と過ごしたOL時代。
インテリアやデコレーションがずっと好きだったにも関わらずその世界に飛び込んで行く強さに欠けていた20代。
40代にして…私の夢のひとつを叶えて下さった関係者の皆さまに感謝致します。
ウィンドウディスプレイはミュージアム。通りを行き交う人々は観客。
デパートから流れ出る夢の断片がたくさんの人に行き渡りますように！
多くの方に楽しんで頂ければ幸いです。
伊勢丹新宿店 2013 Autum & Winter シーズンイン・キャンペーン
６月12日(水)〜7月16日(火)
KYOTARO氏の絵に魅了された方はこちらへ！
代官山 蔦屋書店 | 代官山DAIKANYAMA T-SITEにて
イベント＆展示を行います。
６月15日（土）〜７月７日（日）
ギャラリーコーナーにて、新作も含めたKYOTAROの作品の展示。
ポスター、グッズ、昨年刊行された４冊の出版物、作品集、漫画なども販売。
６月15日（土）
KYOTAROとタナカカツキがトークショーを開催。
20時〜22時
詳しくはKYOTARO氏のブログへ。
Lulu's Cabinet 