馬術家 シャルロット カシラギが体現する シャネル2022年春夏オートクチュール

2022.01.26

こんにちは。シャネル2022年春夏オートクチュール コレクションがグラン・パレ・エフェメールで開催されました。いつもショーを開催するグラン・パレが工事中のため、グラン・パレ・エフェメールで。ここは2024年のパリ五輪の会場として使用され、その後解体される予定だそうです。

Le Grand Palais Éphémère © Collection Rmn – Grand Palais © Patrick Tourneboeuf – Tendance Floue
Vue de l’intérieur du chantier du Grand Palais Éphémère © Patrick Tourneboeuf / Patrick Tourneboeuf

ヴィルジニー ヴィアールがショーの演出を依頼したのは、アーティストのグザヴィエ ヴェイヤン(Xavier Veilhan)。シャネルが現代アーティストに演出を依頼したのはこれが初めて。

ヴェイヤンが生み出したのはオープンシアターのような、開かれた空間でのランウェイと観客との融合。

幾何学的なオブジェの間をぬうように設置されたランウェイを、シャネルのアンバサダーであるシャルロット カシラギが優雅に8歳のスパニッシュホース KusKus を走らせます。馬術を愛するシャルロット カシラギ、モナコ公国グレース・ケリーのお孫さんです。

黒のシャネルジャケットを着て、ベルベットのヘルメットで登場。
現在公式の大会では安全性の高いプラスティック製ヘルメットの着用が義務付けられていますが、ベルベットの方が美しいのよねー。私も昔のベルベットが好きで買いかえられない。

なんと!ずっと常歩かと思いきや…すぐ近くに観客がいる曲がりくねったランウェイで、美しい駆足を披露してくれました。(2分44秒あたり)

The CHANEL Spring-Summer 2022 Haute Couture show

硬さのあるグラフィカルな演出に、騎手と馬が織りなす曲線が絡み合い、オートクチュールの優美なシルエットを浮き上がらせていました。

アトリエの手仕事の集大成、オートクチュール。刺繍、宝石のようなボタン、手織りのツイード、カメリアに羽細工。纏える職人技。

今回も美しい世界をありがとう。

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