自分だけの香りを纏おう! LE LABO(ルラボ)

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2016.12.14 

こんにちは Lulu.です。愛して止まないルラボ。その代官山本店でじっくりとお話を伺う機会を頂きました。

ルラボは2006年、ロレアル社やアルマーニ・エクスチェンジフレグランスのインターナショナル・マーケティング・ディレクターなどで経験を積んだエディ・ロスキー氏がファブリース・ペノー氏とともにNYで立ち上げたフレグランスブランド。大々的な広告などに金をかけず、原料など香水そのものに費用をかけ、予算の限度をもうけず調香師のイメージする香りをとことん追求するという〜大量生産、大量消費の真逆を行く凝りに凝ったブランド。

ガラス張りの太陽光の差し込む店内に入ると、シンプルなボトルに詰められた心地よいフレグランスたちに出会えます。

ライフスタイルやどんなシーンで香りを纏いたいか、など自分なりのイメージを伝え、プロフェッショナルからアドバイスを受け香りを選びます。

数字はその香りに使用されている香料の数。調香師たちの大いなる想像力が感じられます。香りも服と同じですね。その日の気分やTPOに合わせて何を着るのか。レイヤードで遊ぶのか、印象に残るアイテムをメインにスッキリとコーディネートするのか。何層にも重ねられた奥行きある複雑な香り、極限まで削ぎ落とした潔い香り、それぞれ頭の中に自分なりの「景色」が浮かびます。

ずらりと並んだ香料は圧巻。

ルラボが「自分だけの香り」と評される所以は、ラストノートにあります。トップ、ミドル、ラストと時間の経過とともに肌にのせた香りは変化していきます。多くのフレグランスブランドは最初に嗅いだ時に「いい匂い!」と感じるトップノートに力を入れていますが、ルラボは個々の肌と馴染みその人にしかない香りが感じられるラストで威力を発揮します。体温など肌の環境は人それぞれ。同じ香水を選んでも十人十色な香りが生まれます。

「先入観なしで選んで欲しい」とスタッフの方にアドバイスを頂きました。「ROSE 31」は驚きの香りです。女性のイメージの強いローズを男性にも楽しんでもらいたいという想いから生まれたこの香り、昔は王様のみ纏える香りであった高貴なローズがモダンにアップデートされています。ローズというネーミングで甘いだろうな〜と見向きもしなかった私が感じた「ROSE 31」は、野生のバラ、ワイルドな棘、緑の茎の向こうにスーッと続く清々しい風景。で、購入。クリスマスギフトにしたかったので、12月25日に印字してもらいました。メッセージも入れられるラベルは嬉しいカスタマイズですよね。

香り選びが終わると最終調合。ラボラトリー(研究所)から発するその名の通り、香りの創造過程の仕上げである最終調合を目の前で見せてくれる「メイド・トゥ・オーダー」がルラボの特徴。これは、時間の経過による劣化を出来るだけ防ぎ、調香師のイメージした香りを購入するその瞬間に忠実に再現しカスタマーに届けたいというこだわり。

先ほどのラベルを貼って完成。

ずっと「SANTAL 33」一辺倒だった私が次に欲しい香りが、シティ エクスクルーシブ コレクションの東京「GAIAC 10」。1,000回の試みの後、最終的に10の香料に落ち着いたという究極に削ぎ落とした潔い香り。ネイティヴアメリカンが祈りの為に空間を浄化するのに使用する香木パロサントや、乳香、シダーウッドなどを調合して完成した香りのイメージは限りなく透明。主張しすぎず、それでいて凛とした存在感を放ち、10の香料の層が驚くほど複雑で、時間をかけてじっくりとその美しさを感じられるという〜まさに静かなる美「日本」の香り。スキンパフュームと称される「GAIAC 10」は、驚くほど肌に馴染み、邪魔にならず心地いい。

このシティ エクスクルーシブ コレクションは、NYやダラス、パリ、ロンドン〜などその都市の空気感をルラボ独自のクリエイションで表現したシリーズ。現地に行かないと買えないのも魅力。シリーズの中ではモスクワ「Benjoin 19 」がとても気になる。香木に傷をつけそこから滲み出た樹脂を使用している香り。木の傷を治すために集まるのが樹脂だそうで…それはそれは強烈なパワーを秘めていることでしょう〜モスクワに行かなくは。

あっ、ルームフレグランスの「FIGUE 15」も強烈に引き込まれる青いイチジクの香り。手紙やカードに染み込ませたい。

記憶と直結している「香り」。同じものでも着る人によって印象がガラリと変わる服のように、人それぞれの変化を楽しめるルラボの香りは、印象深い何かを呼び起こしてくれそうです。是非自分だけの香りを体感してみて下さい。

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